【社内イベント紹介】アスベスト分析体験 inつくばラボ
- ktakano84
- 4月11日
- 読了時間: 10分

こんにちは。株式会社EFAラボラトリーズ(以下、EFA)つくばラボ分析部の遠藤です。
今回の記事では、社内イベントとして2024年12月に開催された「分析体験inつくばラボ」についてご紹介します。
イベントと聞くと、私はワクワクしちゃうんですよね!そんなワクワク感と、ありのままのEFAをお伝えしたいので、自分の感想も交え楽しく綴っていこうと思います。どうかお付き合いよろしくお願いします。
EFAラボラトリーズのつくばラボ
先程の写真は、イベント開始直前につくばラボの駐車場で撮られたものです。イベントを目前にしてワクワクが抑えきれなかったメンバーが私の他にもいたみたいですね。
EFAつくばラボはイチョウ並木の通り沿いにあり、イベント当日はラボ前の黄葉がちょうど見頃で、とてもきれいでした。
さきほどから何度も出てくる、つくばラボ。
?つくばラボ?と思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。
EFAは東京神保町と茨城県つくば市の2つに拠点があります。神保町は本社、つくばラボはアナリスト数名が在籍するミニEFAと考えていただければOKです。
物理的に距離のある2拠点なので、オフラインでの交流が少ないことが悩みでした。
そこで今回、社内イベントを企画するイベント委員会が中心となり、二拠点間の交流を目的としたつくばでのイベントを開催する運びとなりました。
さらに、社内には分析経験の少ないメンバーもいることからイベントとして「分析体験」を企画しました。
前置きはこれくらいにして、早速イベント紹介にいきましょう。
二拠点間の交流を目的とした「分析体験inつくばラボ」
イベント当日15時半、管理部、営業部、コンサルティング部、分析部、総勢23名が集まり、イベントがスタートしました。
〜〜本日のスケジュール〜〜
・つくばラボ施設見学(15:30〜15:45)
・分析部マネージャーの小沢さんによる分析実演(16:00〜16:20)
・分析体験(16:20〜17:00)
・分析部五島さんによる地獄の建材紹介(17:15〜17:30)
・懇親会(18:00〜20:00)
こちらのスケジュールどおりに記事を進めていきたかったのですがボリュームがありすぎて。残念ではありますが、メインの分析体験を中心に掲載させていただきます。
そうは言っても、分析体験以外の雰囲気もお伝えしたいので、割愛部分も簡単にご紹介します。
まず最初に、つくばラボに初めて来たメンバーのために、簡単に施設見学を行いました。
次に、分析部マネージャーの小沢さんによる分析実演を行いました。

小沢さんの手元をモニターに映しています。華麗な手さばきに現役のアナリストも興味津々です。

モニターに釘付けのメンバー。適当にやろう、というようなネガティブな態度を取っている人は皆無で、みんな真剣そのものです。
ここから分析体験のお時間・・・
分析の手順や注意事項をご理解いただけたので、早速分析をしていきましょう!
それでは、いよいよメインの分析体験をご紹介します!
分析体験は詳細かつマニアックに紹介していきますので、皆さんついてきてくださいね!
ここからは4〜5名の小グループに別れて、先ほど小沢さんに実演してもらったけい酸カルシウム板という試料を分析してもらいます。
アナリストが各グループに先生としてつき、補助しながら安全、適切に分析体験を進めていきます。

黄色の名前の人がアナリストかつグループの先生です。指示に従って体験をはじめましょう。
体験に使用するけい酸カルシウム板は、湿度が高くて濡れやすい洗面所の壁や浴室の天井などに使用されています。また防火にも優れていることから、キッチンの壁にも使われます。私達の生活に欠かせない身近な建材です。
まずはプレパラートの作成から
まずは実体顕微鏡をのぞきながら、プレパラートを作製していきます。
実体顕微鏡は、試料そのままの状態を低倍率で観察するために使用する機器です。私は小学生の時、理科の授業でメダカの卵や稚魚を観察するのに使った記憶があります。
今回は、建材の観察と細かい部分をプレパラートにするために使います。
プレパラートの作成方法は
①浸液(アスベスト観察に使用する液体)をプレパラートに一滴落とす。
②適量の試料を取って、よくほぐす。
③カバーガラスを被せて、プッシャーで潰して平らにする。
このスリーステップになります。

浸液一滴といってもアナリスト達は観察する建材によって、多め少なめに調整しています。けい酸カルシウム板のプレパラート作製に最適の一滴が落とされていますね!バッチリです!

グループの先陣を切って作業する営業部白﨑さん、の手元。プッシャーを使って試料を平らにしているところです。「完璧に出来たと思います!」と満足げでした。

試料を挟んだ浸液がカバーガラスの形に近いほど、試料が均等に広がって平らになっている証です。先程はスリーステップと簡単そうに書きましたが、けっこう難しいんですよ!?

自慢の一枚を持って、お披露目会をしていますね。
皆さん、プレパラートは作れましたね!
それでは、偏光顕微鏡を使って観察をしていきましょう!
ここから偏光顕微鏡で繊維を観察
偏光顕微鏡は、拡大して観察する事の他に、試料に偏光を当てることで消光特性や伸長の符号、複屈折の大きさなどの光学特性を観察することができ、主に鉱物や結晶の観察をするために使用される光学顕微鏡の一種です。
なんだか難しいですよね。試料に人為的に整えた光を当てることで、鉱物の特性が観察できるようになる顕微鏡と思っていただいて。。。
今回私達が観察するアスベストは鉱物なので、こちらの偏光顕微鏡を使用して観察していきます。
偏光顕微鏡は、実体顕微鏡よりも操作が多く、難易度がぐんと上がります。
アナリストのサポートを受けながら、アスベストを見つけていきましょう!

分析部アナリストの吉木さんが偏光顕微鏡でアスベストを探します。「おお…早い…」「さすが…」などのどよめきが上がっていました。

倍率のみならず、色々な対物レンズを駆使して観察を行っていきます。
ここで、私達が偏光顕微鏡を使って覗いていた世界を少しだけお見せします。

アスベストは、極めて有害な鉱物ですが、偏光顕微鏡で見ると綺麗ですよね。
天然鉱物繊維の中の6種類を総称したものをアスベストと呼んでいますが、今回の試料にはクリソタイルとアモサイト、2種類のアスベストが入っていました。
見て下さい。クリソタイルの儚げなコントラストと曲線美、アモサイトの直線的な力強さ、いつ見てもうっとりしてしまいます。。この美しく見える繊維が、私達の体に害をもたらすのです。
アスベストで苦しむ人をなくしたい。そんな思いで私達は毎日アスベスト分析に向き合っています。
分析体験終了で〜す。お疲れ様でした!
分析体験をしているメンバーは楽しそうでした
体験を終えた皆さんに感想を聞きましたのでご紹介します。
「実体顕微鏡の作業が懐かしくて、楽しかった!」
「実体顕微鏡を覗きながらの作業では、試料をたくさんつまんだつもりだったのに実際には少ししか取れてなくて、プレパラートを作るのに想像以上に時間がかかってしまった。」
「浸液の適量、試料の適量が難しい!」
(スポイトの握り加減で一滴に差が出ますからね。多すぎても少なすぎても観察しにくい。試料の量も「これくらい」としか言いようがないのが歯がゆいです。)
「アスベストだと思ったものが紙繊維だと言われて…アスベストと紙繊維を見分けるのが難しかった」
「こんなふうに手を動かすんだろうと想像はしていたけど、実際やってみるのとでは全然違いました」
「楽しくて、多分…ずっとやっていられる」
「こんなにキレイなのに体に悪いとか、アスベストって罪深いですよね」
などなど、皆さん目をキラキラさせながら答えてくれました。

自作のプレパラートを持ってイエーイな御三方。コンサルティング部山北さん(写真左)は、最初「細かい作業、苦手なんです」と弱気発言をされてましたが満足いくプレパラートが作れたようですね!最後はこの笑顔です!

たくさん作りましたね!苦労しながらも楽しそうに作業していたのを、離れたところから見ていましたよ。とてもいい顔をしていました。

やり切った表情の管理部八木さん(写真右)。にっこり笑顔の営業部榎本さん(写真左から2番目)。分析部の柴原さん(写真左)朝倉さん(写真中央)先生役、大変お疲れ様でした。
EFAのアナリストがうなされた”地獄の建材”
分析体験が終わったからと言って、イベントはまだまだ終わりませんよ!
次は、分析部の五島さんによる“地獄の建材”紹介です。
今回はアスファルト防水という建材を紹介してくれました。
…とても盛り上がっていたのですが、記事の長さを調整する都合上、割愛してお伝えします。

地獄の建材ことアスファルト防水が使われている現場を紹介してくれています。

アスファルト防水のサンプルを観察するメンバーと質問攻めにあう五島さん。一つ一つ丁寧に答えていました。
アスファルト防水の分析にまつわるお話については、一つの記事が書けるほどだと私は思っています。
分析が本当に難しいんです…。いつか、アスファルト防水分析についての記事もご紹介できたらと思います!
締めくくりは美味しいご飯を食べながら
無事につくばラボでの体験を終え
興奮冷めやらぬ様子の皆様、積もる話は美味しいご飯を食べながら…ということで、
イベント最後のお楽しみ!近くの和食屋さんへ移動して、懇親会へと進みます。

親睦会の席順は、くじ引きで決めました。異部署間交流にワクワクワイワイガヤガヤ♪
それぞれのテーブルで話に花が咲いているようで、あちこちから楽しそうな笑い声が上がっていました。
宴もたけなわではございますが…。最後にお店の前で記念写真の撮影を行い、解散になります。

お店の方に写真をお願いしたのですが「ズワイガニー(シャッター)で、いきます」との言葉に「料理にズワイガニ入ってなかったじゃん!」と誰かからツッコミが。みんなが笑顔になった瞬間をパシャリ。
ご覧いただいた通り、分析体験イベントは大盛況で幕を閉じました。
さいごに
今回のイベントでは、私は写真係をしていたので、少し離れた位置からEFAメンバーを見ていました。
真剣に体験をしている姿、何度もトライする姿、納得いくまで質問を繰り返す姿に、仲間ながら「かっこいいな」と思ってしまいました。
ここで得た知識を仕事に活かすぞ!という意気込みを全員から感じました。真剣な顔も笑顔も両方輝いていて、すごく、すごくいい顔をしていたんです!(語彙力皆無ですみません。。)
懇親会でも席順がくじだったにも関わらず、みんなが楽しめる話題で最後まで盛り上がっていました。
みんながみんなを思いやっているのが感じられて、いい人たちが集まっているなと、しみじみ感じてしまいました。
いかがでしたでしょうか。
今回のイベントは、内容盛りだくさんで大容量の記事になってしまいました。
ここまで読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。そしてお疲れ様でした。
EFAメンバーの、真剣にイベントに参加する真面目な姿、好奇心いっぱいの眼差し、そして懇親会では思いっきり楽しむ。ホームページや採用サイトでは伝わりにくい、EFAの素に近い姿をお見せできたのではないかなと思っています。
今回のイベント記事を通して、EFAの新たな一面をお伝えできていたら嬉しく思います。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
・・・
◯ライター紹介
今回のライター:分析部 遠藤
好きな韓流アイドル:SEVENTEEN
好きなSLAM DUNKのキャラクター:宮城リョータ
最近のハマり事:旦那様が愛情込めて育てているヌマエビを、そっと見守ること