クロスプロジェクト：部門の垣根を超えたチームで1つのテーマに取り組む活動

タウンホールミーティング(毎月オンラインでおこなわれる全社集会)などで発表されるテーマ一覧から、自分の興味があるものを選びます。テーマは社員からも募集をするので、自分が考えたものが新しいテーマとして採用されることもあります。こうして自分の“やりたい”に基づいたチームが結成され、各チームからリーダーが選出されます。

プロジェクトチームの一例をあげると『ラボ見学のパワーアップ』『環境衛生大臣』などがあり、実は今読んでいただいているこの記事も、『EFAを理解してもらうための記事作成』のクロスプロジェクトチームの活動としてライティングしています。部門OKRの取り組みから始まったことでも、他部署と協業した方が良いものがあればクロスプロジェクト化することも可能です。もともと委員会として活動していたチームも、同様の目的を持つことからクロスプロジェクトの一環となりました。他部門との合同チームによるプロジェクトが原則ですが、『セピオライトの熱変性の影響の研究』のような、他部門が関わることが難しい基礎的な研究テーマは単一部門で構成されています。

活動期間は1月を始期として1年ごと。1月から9月までの第1〜第3四半期にプロジェクト内容に取り組み、11〜12月の第4四半期は発表会の準備期間とします。発表会では各チームが発表用のスライドを作成し、全社員へ活動の成果を報告します。発表までおこなうことで、資料作成とアウトプット力を養うことができるのです。

クロスプロジェクトも業務時間内におこなう仕事の一つですので、期限までにタスクを遂行したりミーティングに参加したりできるように、自分から予定を調整する必要があります。実際には、外勤が多い部門のメンバーがなかなかミーティングに参加することができず、日程調整するのも一苦労というような場面もあったりします。はじめからうまくいくことばかりではありませんが、クロスプロジェクトでの経験を積み重ねることで、共通のゴールをもったバックグラウンドの異なるメンバーとプロジェクトを遂行する力や、定型業務ではないプロジェクトの管理力をつけていくことができるのです。