金子さん
社員インタビュー
今回の社員インタビューは株式会社EFAラボラトリーズ(以下、EFA)で営業部と管理部のマネージャーを兼任し、執行役員COOも務める金子さんです。EFAのミッション、ビジョン、バリューが誕生した経緯やEFAのこれからなど、気になる話をいろいろと聞いてみました。
金子岳史さん
アメリカの大学を卒業後、専門商社での営業を経験し「もっと自分でできることを増やしたい」という思いから2015年にEFAへ入社。営業部と管理部のマネージャーを兼任しながらCOOを務め、メンバーが幸せに働くことができるための仕組みづくりをしています。
(インタビュアー(高野)のコメントを太字にしています)
■営業や調査の仕事を経て、今は制度設計やシステム導入などの”仕組みづくり”をしています。
──これからEFAに入る方も金子さんと面接で会いますし、EFAメンバーでももっと金子さんの話を聞きたい人がいると思います。今日はいろいろなことを教えてください!
よろしくお願いします。
──入社されたのは2015年3月ということで丸8年ですが、現在はどんな仕事をされてるのでしょうか?
ざっくり言うと”仕組みづくり”みたいな仕事が一番多いと思います。制度設計と改善、マーケティングの仕組みづくり、システムの開発や導入とかをやってる時間が多いですね。
──執行役員COOでもあり営業部と管理部のマネージャーを兼任されていますが、仕組みづくりの仕事はそれぞれに振り分けられるものではないですよね。
そうですね。もともと営業として入社したので、そこから仕事が続いてるところはあるんですけど、今は実務にはなかなか時間が割けない状況です。仕組みづくりについては、システムなどを導入する中で「この分野は”営業”だな」「この分野は会社全体に関わるから”管理”だな」と、仕事にラベルがつくような感じですね。ラボの業務についても日常の管理はマネージャーの小沢さんがやっていますが、生産性の確認や改善は私も一緒にしています。会社全体がうまく回っているかを見ている中で、実務まで少しやる分野が営業と管理という感じですね。
──営業で入社されたということですが、過去には調査現場にも行っていたというお話を聞きました。現在までの経緯を教えてほしいです。
私がEFAに入社したときには営業部という部署はなかったので、営業の担当者として入りました。偏光顕微鏡分析がJISに組み込まれてJIS A 1481−1ができた少しあとのタイミングで、アナリストが3人、事務サポートをしてくれる人が1人、営業担当の自分、代表の亀元さんがいるという体制でした。当時のEFAでは分析がメインで、調査業務は限られたお客様だけに提供していたんです。その後、調査に詳しい方が入社してアスベスト調査もしっかり対応できる体制に変わっていきました。調査に詳しい人でも現場で一人だけでの調査はとても大変なので、最初はその人のサポートをしていたのですが、調査の仕事がどんどん増えていくにつれて、自分も現場に入りレポートも書くようになりました。調査の仕事をしていたのは、2018年ぐらいまでです。
調査の仕事をしていた頃の金子さん
■自分で出来ることを増やしていきたいと思い、工業薬品の専門商社からEFAへ
──EFAに入る前はどんな仕事をしていたんですか?
新卒で入った、工業薬品をメインで取り扱う専門商社に務めていました。工業薬品というのは、苛性ソーダや塩酸など工場で使うような薬品です。その中でもそれぞれ特徴があって『原料に必要な薬品』と『製造工程の中で使う薬品』は別々の種類なんですが、私は電子業界系のお客様を持つ部署で『製造工程の中で使う薬品』を半導体や電子部品メーカーに提案する仕事でした。8年ほど務めていましたが、仕事の後半では日本のお客様だけでなく、半分は海外のお客様を相手に仕事をしていました。
──英語はいつから勉強されていたんですか?
大学が海外だったので、その留学のために勉強しました。その4年半はずっと英語での生活でしたね。留学当初は英語力が足りなくて大学に入れてもらえず、留学してから1年は英語学校に通っていました(笑)でも、その時に「書くこと」についてだいぶ身についたと思います。
──転職しようと思った理由を教えてください。
自分でできることを増やしたいと思ったのが転職を考えたきっかけです。前職は働く環境としてはとても良く、お客さんが新しいものをつくるときの課題を解決するために、メーカーの人と一緒に提案していくという仕事も面白かったし、先輩や上司にも面白い人が多かったんです。ただ、メーカーと取引先の間にチャネルとして入る商社としての役割が意外に強く、個人でできる工夫が少ないなと感じていました。新しい仕事をするのであれば、いろんなことを試してみたいと思っていたので、権限が幅広くメーカーポジションであって、前職よりも規模が小さい会社がいいなと思い、エージェントから話を聞いていました。
──色々な会社を紹介されたと思いますが、その中でEFAに興味をもったのはなんででしょうか?
商社では出来ない仕事をしたいと話しているのに、商社を紹介されることが多かったんです。正直、とくに環境系の仕事をやりたいとは思っていませんでしたが、環境の分野を大学で選考していたこともあって、EFAを紹介されたとき「できそうなことが多いかも」と思い、まずは話を聞いてみようとなりました。
──入社の決め手はありますか?
当時のEFAは今よりも全然小さい規模の会社だったので、自分ができる余地が大きそうだなと思いました。あとは面接をした当時のラボマネージャーや代表の亀元さんの人柄と、日本のアスベスト業界の課題について熱意を持って話していたのが印象的で、そういうところです。
■『だれもがわかるように』を実現するために、ミッション・ビジョン・バリューや会議体を作りました
──入社後にギャップはありましたか?
前職は100年を超える商社だったこともあり、仕入先や販売先を自分で開拓していいという自由さがありつつ、業務上のシステムとルールは明確だったんです。当時のEFAでは、あいまいな部分が多くお客様にご迷惑をかけることもあったので、そこが気になりました。担当者の役割も決まっていなかったので、まずは業務上でお客様に迷惑をかけないための小さな仕組みづくりが必要だと、入ってすぐに感じました。
──今だとミッション、ビジョン、バリューがあったり、週ごと月ごとの会議体がありますが、そういったものは、金子さんが作っていったのでしょうか?
私が亀元さんの考えを元に草案をつくって、亀元さんと当時のマネージャーといっしょに最初のミッション、ビジョン、バリューを固めました。ただ入社後から今みたいになるまでには少し時間が空いていて、アスベスト調査の需要が多く社員数が充足する2018年頃までは、調査の仕事を回していくことが最優先となっていました。
──今みたいになるまでには、どんな経緯があったんですか?
だんだん社員が増えて調査の仕事から離れることができてきた頃、代表の亀元さんと社員の間で摩擦が増えたんです。やりたいことを今すぐに感覚的に伝える亀元さんの話が昨日と今日で違って、「えっ?なんでですか」という感じ。ただ亀元さんと話をしてみると、言い方が変わっていても、根底にある目的は同じということがわかったんです。社員側も一生懸命仕事しているからこそ戸惑っていました。摩擦の原因が、いわゆるボタンの掛け違いだったということもあり、そもそも”不動の思い”があるんだったら、だれもがわかるように明文化して、コミュニケーションの方向性をもっと建設的に変えていきたいというのが出発点でした。
──”不動の思い”をビジョン、ミッション、バリューとして文章で示し、共通認識とするということですね。
そうです。会議体についても、社員数が増えてくると『思いつきの雑談で話してること』なのか『決定事項として指示されていること』なのか、そのレベル感がわからなくなってきて、それがどういう重さの発言なのか意味づけをするために作ったんです。仕組みを作ろうとして動いたというより、社員数が増えてコミュニケーションが取りづらくなってきた中で、『だれもがわかるように』という解決方法を考えてきた感じですね。
──目標管理方法であるOKRはいつ導入されたんでしょうか?
2020年です。もともとは別の人が導入したMBOという目標管理を使っていたのですが、目標設定をしてから1年後に『はい、どうでしたか?』という感じで。ほとんどの人が目標を覚えていなかったですし、目標自体も年末時点では重要ではないことになっていたので、これは時間の無駄じゃないかな?と思ったんです。そこで研究っていうほどではないですが、目標設定やチーム運用についての本や事例を色々と読み、その中で『これならちゃんと意味のある運用ができるかもしれない』ということで、OKRを始めました。
■マネージャーとして『見てるもの』が同じでないと組織レベルの仕事はしにくい。まずはその下支えを作ろうと考えています。
──金子さんは、いつから営業部と管理部のマネージャーとCOOを兼任しているんでしょうか?初めて肩書をみたとき「めちゃめちゃ大変じゃん!」と思ったのですが・・・
部門が出来たのが2018年頃で、そのときに営業部のマネージャーになりました。その後「営業部のマネージャー」の仕事ではないだろうというようなことも関わることが増えてきて、社員同士のコミュニケーション関係やシステム問題も全部引き受ける形で、2020年頃にCOOになりました。
──まずは営業部マネージャーに、その後COOになったんですね。
はい。営業部マネージャーになってCOOになって、管理部マネージャーになったのはその後です。もともと管理部マネージャーをしていた人が辞めるとなったので、人数が増えてきたタイミングでもあったので、他部署の人にも声を掛けて新しいチームを作ったという感じですね。
──なるほど。話を聞けてスッキリしました!
ただ、今は実務に関わる時間が少ない弊害もあるし、忙しすぎて相談したいときにいない、ということが増えてしまいました。気を使われてるなと感じるときもあります・・・
──忙しそうで話しかけていいのかな・・・という感じでしょうか?
そうですね。そういうこともあり、これからは管理部と営業部には独立したマネージャーがいるべきだと思っています。
──今年からはマネージャー研修も始まりますね。
はい。マネージャーの目線が揃わないと組織レベルでの仕事はしにくいので、まずはその下支えを作っていきたいと考えています。EFAにはいろんな人がいるので個性が出るのはもちろんいいのですが、それぞれのマネージャーが『見てる水準』は同じでなきゃいけないと考えています。
──実務とは別のところで各部で共通したマネージャーとしての目線がある、ということですね。
会社をルールで縛りたくはないと思っていて、でもルールを決めないってことは、自律的に働く人が各部門にいなきゃいけない。これからのEFAには、そういう組織全体の意識水準をあげる必要があると感じています。
■メンバーの人柄がいい、制度面が柔軟、代表の亀元さんがオープン、なのはEFAのいいところ。でも同じ仕事だけしてたい人にとっては、気苦労があるかもしれない。
──EFAのいいところを教えてください!
1つ目はメンバーの人がいいというか、穏やかというか。ビジョンとミッションを常に考えてる人は普通いないと思うんですけど、ミッションにある『正しいことをしよう』という感覚はいつもみんなで共有してると思うし、攻撃的な人もいない。人間関係においては、すごく働きやすい環境だと思います。
2つ目は制度面が柔軟なところです。出勤時間が選べたり傷病休暇があったり、そこに事前承認がいらないっていうのはなかなかないって聞きますね。そういう面でも、個人の働きやすさはかなり大きいと思います。
あとは代表の亀元さんがオープンなところ。誰でも話しかけていいし、話しかけやすい。
──確かに”代表取締役”というと距離を感じる人もいますよね。亀元さんは、なにか相談したいことがあったら直接話したり、チャットでやりとりしたりできます。
代表取締役の亀元さん
──逆によくないところは、ありますか?
うーん・・・ずっと変わり続けてること、ですかね。改善が必要と思ったらすぐ行動する人にはいいと思うんですけど、ずっと変わらない仕事だけしてたい人にとっては『また新しいシステムを入れるんだ』みたいな気苦労があると思うので。見る人によっては、よくないところって感じるんじゃないかな。あとは、はっきりしたルールが好きな人にとっては、働きにくいかもしれないです。自分で考えて判断するというのも期待していることの一部にあり、ガチガチのルールはあえて作っていないので。
──EFAに向いてる人と向いていない人、を教えてください。
正しいことをしたいと思う人は仕事しやすいと思うし、しっかり働きたいけど自分の生活も大切にしたいって人との相性はいいと思います。ちっちゃい子供がいると計画通りいかないことも多いから、そういうのを両立したい人には向いてると思います。
──裁量を持ってるからこそ、自分で考えて配分していけるってことですね。金子さんもご家族との時間を大切にされていますよね。
あとは自分の考えをしっかり持ちたい人には、向いていると思います。世の中には、自分の考えを持つことが許されない環境もあって、その場合は『正しい正しくない』を考える機会もないですからね。
──会社として『こうすべき』が決まりすぎてると、そうですよね。
はい。ただ、EFAにとって『正しい正しくない』っていうのは基本、ビジョン、ミッション、バリューが道標になってるから、自分が考えてやりたいことが全然それと離れてるんだったら、EFAには向いてないということだと思います。
■EFAに関わってることが幸せの一部になる、そんな存在でありたい。
──最後に、EFAをこんな風にしていきたい、という思いを教えてほしいです。
大きめな話からいうとビジョンと同じで、アジアのリーディングカンパニーになってる状態。個人スキルであっても、会社も組織レベル的にも、もっと強くあるべきだと思っています。そういう意味では、業務効率をあげることや本部機能を充実させること、もしかしたら海外の人が増えるというのも、この話の一部かもしれないですね。
──他にはいかがでしょうか?
究極的にはEFAに関わる人が幸せになってほしいと思っています。言葉にすると嘘っぽく聞こえるかもしれないけど(笑)会社が幸せにしてあげることはできないけど、会社に関わってることが幸せな生き方の一部であることが望ましいなと思っているんです。
──別の機会でも話されていて、印象に残っています。
新しいことに挑戦している、まわりにいい影響を与えてる、そんな実感があったり、ちゃんとした仕事ができるようになっていく、成長していける機会があったり。社員はもちろん、お客様やお取引先様も、EFAと一緒に働いてることで幸せになれたらいいなと。EFAはそういう影響を与える存在であるべきだと思っています。
──挑戦できる環境や個人スキルの成長、家族と過ごす時間やそれ以外の時間、お話されてきたひとつひとつが全部相まって“幸せ”につながっているのだと感じました。
表面的ではなくみんなが本当に働きやすい会社になるためには、会社の制度や本部だけの話じゃなくて、お互いがフラットに話をできたり、上手に仕事ができるっていうメンバー側の関わり方も含まれますから。みんなでそういう環境にしていけるように、これからも頑張れたらいいなと思っています。
金子さんへのインタビューはこれで終わりです。アジアのリーディングカンパニーになるため、EFAに関わるひとの幸せのために、変わり続けるEFAを支える金子さん。冷静沈着に話をしている中に、とても熱い思いを感じました!
EFAラボラトリーズでは、「正しいことをしたい」「会社とともに成長していきたい」という思いをもつ仲間を探しています。興味がある方は以下のボタンをクリックして募集要項をご覧ください。
インタビュアー:高野和音
2023年3月にEFAに入社。管理部に所属。今後の採用活動を担っていくため、各部署の仕事を知るべくインタビューを実施。EFAへの応募を検討してる皆様と同じ目線で、気になる質問を社員にぶつけてまいります!
インタビュー実施日:2024年2月16日