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内山さん

社員インタビュー

今回の社員インタビューはアスベスト調査職の内山慎也さんです。空調メンテナンスや新築マンションの現場監督のお仕事を経験したのち、EFAラボラトリーズ(以下EFA)に入社した内山さん。そんな内山さんにアスベスト調査の面白さや大変さ、専門家としての誇りを教えてもらいました。

内山さん

内山慎也さん
電気関係の大学を卒業後、空調メンテナンスと新築マンションの現場監督の仕事を経て2016年4月にEFAに入社。コンサルティング第2部に所属し会社のエースとして活躍中!

(インタビュアー(高野)のコメントを太字にしています)

おもな仕事内容は”調査”と”コンサルティング”


──早速インタビューを始めたいと思います。内山さんは2016年4月に入社されて丸7年ですね!今はどんなお仕事をされているのでしょうか?

アスベストの専門家として活動しています。私の仕事内容は大きく分けて3つあり、1つ目が工事前のアスベスト調査です。建物の改修や解体工事の際にアスベスト含有建材がどこにあるかを調べています。


──どのような手順で調べていくのですか?

建設時や改修履歴の図面、アスベスト対策工事の記録などの情報から、アスベスト含有建材がありそうな箇所を把握し現場に乗り込みます。壁の後ろや天井の裏、床下やコンクリート躯体など表面以外に隠れていたり、図面ではわからないことも多いので「構造的に考えてここにもありそうだな」と現場で目視確認をしていきます。

現地調査のようす


──現場でアスベスト含有建材を特定できるのでしょうか?


いえ。アスベスト自体は目に見えない繊維なので、現場で特定はできません。現場では自社ラボに分析依頼をするための建材をサンプリング(試料の採取)し、結果を総括してレポートの作成をするのが私の仕事です。



──サンプリングは壁の一部を壊して採取する、というイメージで合ってますか?


そうですね。どうしても手だけじゃ取れない物もあるので、工具を使う場合もあります。




調査で使用する道具


──調査の仕事としては他に、どんなものがあるのでしょうか?


工事現場でアスベスト対策が適切にできているかを確認するために、エアモニタリングをすることもあります。アスベスト含有建材がある場合はビニールなどで養生をし、隔離した空間でアスベストが飛散しないよう対策をするんです。



隔離養生の気密性テストをしているようす


──すでにアスベストが入っていることがわかっているからですね。


そうです。解体現場から排出される空気が汚染されていないかを調べるために、フィルターに大気を吸引して繊維濃度を数値化し、安全対策が機能しているかを確認することもあります。



──”調査”といっても色々あるんですね。


2つ目の仕事がコンサルティングです。

おもに不動産オーナーのお客様向けに、改装やクロスの更新に対して安全に工事するための手順や対策などを提案しています。

こういったお客様はやりたいことがあっても、コンプライアンスにのっとって達成するための方法がわからないことが多いんです。



──その手段として先ほどの調査をするという流れになりますか?


そうですね。まず調査してその結果を踏まえて「このように進めるといいですよ」と提案するのが、コンサルティングの業務です。



──不動産オーナーのお客様以外からの依頼もあるんでしょうか?


はい。行政や周辺住民等から不適切と指摘を受けた工事現場から「アスベスト除去工事の監理をしてくれ」と依頼されることもあります。たとえば「保育施設に隣接した工事現場から変な建材が落ちてきたんだけど・・・」なんて相談から始まったりするんですよ。



──それは危険ですね!


十分な調査や対策をしないまま解体を始めてしまっているんです。2020年、2021年とアスベストに関する法律がどんどん厳しくなっている背景には、アスベスト調査をせずに解体したための飛散事故が多くあるんです。



──知らず知らずのうちにアスベストを吸っている可能性があるなんて怖いですね・・・


私達はアスベストがどこから漏洩するかを経験から把握しているので、事前調査報告書や施工計画書を確認しフォローします。工事がおこなわれている場所に常駐して現場監理をサポートすることもありますよ。



──専門家としての経験が大切になってくるんですね。では3つ目のお仕事についてお願いします。


3つ目は不動産取引等におけるアスベストだけじゃない環境リスク調査の仕事です。不動産売買の際など環境項目は金額的にも大きなリスクになるんです。十分な調査をしなかった不動産から、購入後に環境汚染物質がたくさん出てきて、除去するために購入金額の7割を超える対策費用が発生してしまうとか。そういった観点で土壌や水質に問題はないのか、アスベストの曝露リスクがないのかなどの項目をチェックしています。



──3つのお仕事の割合はそれぞれどれくらいですか?


1つ目の調査が7割、2つ目のコンサルティングが3割ですかね。



──あれ?2つで10割になっちゃいましたけど・・


なっちゃいました(笑)工事に関するアスベスト調査は法規制で求められていますので比率がたかく、反対に不動産取引前の調査は任意なので数がかなり少ないんです。



1週間のスケジュールの例


前職で空調メンテナンスと建設現場監督の仕事を経験



──EFAに入る前はどのようなお仕事をされていたのでしょうか?


EFAは3社目で、1社目の空調メンテナンスの仕事は3ヶ月で辞めてしまいました。電気系の大学出身でアンテナについて専攻していたので、そこを活かして新しい取り組みをしたい!という思いから就職をしたのですが、実際入ってみたら全然楽しくなくて。商業施設の屋上にあるような空調機のフィルター掃除を、ひたすらやるようなルーティンの仕事でした。



──同じ作業の繰り返しに飽きてしまったと?


そうですね。今振り返ればまずはそこからスタートという状況だったと思えるんですが、当時は受け入れることが出来ませんでした。そのあと1年半程はゼネコンで新築マンションの現場監督員として働きました。ここが2社目ですね。



──ここでは繰り返し作業はなさそうですが、どうしてやめようと思ったのでしょうか?


肉体的な疲労が取れない環境だったことがまずひとつ。大きな理由としてはいろいろ見ていくなかで責任を担保できないと感じるようになり、続けるのは無理だと思ったことです。7日間の研修のみで監督として現場に入り、所長と先輩と私の3人という人数で、多くの職人さんをかかえて工事の管理をしていました。当時”マンションが傾いた”などのニュースが話題になってる時期だったんですが、覚えていますか?



──たしかにマンションが傾いたニュースが話題になってる時期がありましたね。


不適切な工事が行われているから、傾くという事象につながるんです。そういうことって稀なのかな?って思っていたら、現場を見てるとどこでも起こり得るんじゃないかってくらいに散見されていました。



入社を決めたのは正しいことがしたかったから!



──その後EFAに入社されるわけですが、建物に関わる仕事がしたいという思いはずっと持っていたのですか?


うーん・・・何か大きな目的があったわけじゃないんですけど・・・建設現場の監督をしているときに、自社独自の品質基準に合致しているかを確認するために、外部の検査機関をよんでいました。そのとき現場を指摘してる検査員の姿を見て『間違ってることを正していく姿ってかっこいいな』と思ったんです。



──なるほど。確かに先程お話しいただいたEFAのお仕事内容と繋がってきますね。


当時はグレーな状況でも目をつぶっているような状況だったので、正しいことをする仕事は自分にない部分で憧れがありました。あとは自分がスーツを着て1日中営業したり、作業着を着て1日中工事したりする姿が想像出来なかったんです。



──1日中同じ作業をしたくないと考えるのには、何かきっかけがあるんでしょうか?


ドライバーとして朝7時から夜10時まで、お昼休憩もなしで働く父親の姿を見ていたからかもしれません。それでEFAの調査員の求人を見つけて『正しいことをしたい』『1日中同じことはしたくない』という自分の考える働き方と重なったんだと思います。



──EFAの求人はどのように見つけましたか?求人内容で覚えてることがあれば教えてほしいです。


総合求人媒体で見つけました。会社としてアスベスト調査をこれからやるといった内容で、未経験でも大丈夫という部分に安心感がありました。あとは現場での調査と事務所でのレポート作成が半々という働き方のバランスを見て、フレッシュに仕事できる印象がありました。



──”アスベスト”と聞いてどう思いましたか?

アスベストについては何も思いませんでした。というのもEFAの求人を見るまで、こんなに社会問題になってるアスベストについて何も知らなかったんです。信じられないですよね(笑)そもそも働き方を重視していたっていうのもありますね、うん。



じっくりと時間をかけて自分に合った会社を探してたどり着いたEFA



──採用選考が進む中で入社の決め手はありましたか?


選考を通じて自分がイメージしてた仕事環境と相違がないと思えたので『もう働かせてください』っていう雰囲気で話を進めていました(笑)EFAで働きたいという前提があったので他社は受けていませんでした。



──なにがそこまでの思いに繋がっていたんでしょうか?


2社目を辞めたあとは 『もう焦って失敗したくない』 って気持ちが強くて。半年くらいかけて求人広告やいろんなサイトを見て、自分が本当にいいと思える会社が見つかるまで粘っていたんです。



──その半年間はどのように過ごしていましたか?


正直にいうとずっとオンラインゲームをしていました(笑)とにかく気持ちを開放して好きなことをして、その間に自分に合った会社を見つけたいって感じだったと思います。



──次の会社は長く勤めないとやばいぞ・・・そんな焦りがあったんでしょうか?


そうですね。その頃24歳くらいだったんですけど、年齢的にもう次はないと思っていました。



──24歳でそう思われるのは早いですね!


当時はネットで仕事をしない若者について辛辣なことばかり書いてあったので、そういう記事に影響されてたのはあると思います。あとは大学を卒業した友人たちが1社目で定着して活躍してるのを見ていたので、それもありましたね。



いろいろやらかしておこられた入社直後



──そんな思いで入ったEFAですが、入社後に『あれ?思ってたのと違う』なんてことはありませんでしたか?


ないです。ただ入社してすぐは、いろいろやらかして怒られてばかりでしたけど(笑)



──そのお話もう少し詳しく聞かせてください!具体的に誰からどんなことで怒られていたのでしょうか?


お客さんからも上司からも怒られました。お客さんへのコンタクトを後回しにして自分の作業を優先してしまったり、現地調査で本来見ないといけないものを見ないで帰ってきてしまったりですね。



──怒られてもう嫌だ!とはならなかったんですか?


理不尽なことで怒られたわけではないっていう認識があったので、それはなかったです。むしろ指摘されて気づいて直して身につける、の繰り返しでした。スペシャリストと呼ばれるような人が周りにいる環境だったので、その方たちから受ける影響が大きかったです。現地調査やレポーティングのときに、自分に足りないものを教えてくれるんです。そこでスキルを吸収し常にアップデートして今に至ってます。



大事なことは現場で実際に目で見て、問題に直面して身についた



──調査現場に出るまでに座学研修はあるんでしょうか?


講習用のテキストなどを使って、8時間くらいやります。

アスベストって何なのか、どういう背景で問題になってきたのか、年代ごとの法規制の話、健康障害に係る話や、どういったときに調査が発生するのか、調査するときや解体工事の対策をするときの流れやポイントとか・・・ただやっぱり実際に目で見たり問題に直面して考えたり、大事なことは現場にあると思っています。



──とはいえ建材の種類など覚えることがたくさんありますよね。たとえば単語帳を使って建材の種類を覚えたりするのは難しいですか?


建材っていろんなメーカーが商品として作っていて、1つの建材でもデザインが12種類あったりするので、見た目だけで覚えるのは難しいと思います。針を刺すときの感覚や叩いたときにどんな音がするかなど、特定するための方法にはテクニックがあるんです。



──それは単語帳では覚えられないですね・・・


建物ってパターンが複雑なので”必ずこう”っていうのがないんです。環境に合わせて見るべきものやポイントも様々なので、100%で教えたり覚えたりすることができないんですよね。



──現場での経験が大切なことがよくわかりました!ちなみに現場研修はどのような形で進めていくんでしょうか?


直近で入社された方の教育をした際には、1週間かけてこの建物(EFAのオフィスがあるビル)の4階をサンプルとして、調査してレポートを書いてもらうところからはじめました。そのあとは実際の現場に同行してもらい、時間をかけてひとつひとつ教えていきます。そういうのを何件かやったら、次は自分で調査してみようという感じで進めています。



EFAだからこそ挑戦できる環境がある



──EFAのいいところ、ずばり教えてください。


挑戦できる環境が整っているところです。今までの人が作り上げた実績があるので、EFAを指名してくるお客様もたくさんいます。自分の努力次第でペースを上げてそういった案件に携われるので、社会への影響度も高いような大きな問題を解決に導くことが出来ます。



──アスベストのエキスパートであるEFAだからこそ、の環境ですね!


はい。あとは希望すれば海外研修の機会を与えてくれたりもします。アスベストの情報は海外から入ってくることが多く、この規制は日本ではどういう扱いになるのか?など理解するために英語が必要な場合もあるので。



──会社に改善して欲しいところはありますか?


特に思いつかないかな・・・欲を言えば、EFAで一緒に活躍できる仲間をもっと増やしてほしいです!



この仕事に向いている人は専門家としての意識が持てる人



──どんな人がEFAのアスベスト調査に向いてると思いますか?


専門家という意識・認識をしっかり持って働ける人です。そういう人って周りでの自分に関係ない案件の話をしてたとしても「その背景はなんだろう?根拠があるのか?」って聞き耳を立てているので、質問したり自分で行政に確認したり、どんどん情報収集をしてるんですよね。



──お話を聞いてて内山さんからも専門家としてのプライドを強く感じます!入社当時からその意識はあったんでしょうか?


負けず嫌いなのかプライドが高いのかはわからないんですけど、入社当時はとにかく怒られたくなかったっていうのと、それでモヤモヤするのが一番嫌だったんで。知識や技術で誰にも負けない、誰も首を振らないような状況にしてやろう!っていう意識は常に持っていました。



──では逆に、向いてない人はどうでしょうか。


図面を持ってても自分がどこにいるかを見失ってしまうような人は難しいかもしれないです。どれだけ技術を学んで壁裏からどんなものが出てきたってポイントが調べられるようになっても、見ている場所がわからなかったらレポートに書けないですからね。


──やる気とか熱意以前の感覚の部分ということですね。


他には自分が責任を持って対応しようとせず、誰かのサポートに特化しようとする人や自分の得意分野だけカバーしようとする人だと、業務で対応できる幅が狭くなって一貫したコンサルティングが提供できないと思います。



──たしかに、そういう人は専門家とは言えない気がします・・・


そうですね。専門家として常に最先端の情報をキャッチアップしたり、理想を追い続けたり何でも知っていないといけない、そんな意識を持って働ける人と一緒に仕事をしたいと思っています。

内山さんへのインタビューはこれで終わりです。EFAのエースとして活躍されてる背景には、アスベスト専門家として誰にも負けない!という強い気持ちがあるのだと感じました。

EFAラボラトリーズでは「正しいことがしたい」「専門家として自分の仕事に誇りを持ちたい」という思いをもつ仲間を探しています。興味がある方は以下のボタンをクリックして募集要項をご覧ください。

インタビュアー:高野和音
2023年3月にEFAに入社。管理部に所属。今後の採用活動を担っていくため、各部署の仕事を知るべくインタビューを実施。EFAへの応募を検討してる皆様と同じ目線で、気になる質問を社員にぶつけてまいります!

インタビュー実施日:2023年4月13日

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