ロドリゲスさん
社員インタビュー
今回の社員インタビューはアスベスト調査職(コンサルタント)のロドリゲスさんです。
メキシコ国籍のロドリゲスさんは、大学時代のプロジェクトでの日本滞在をきっかけに日本の大学院へ進学し、その後、株式会社EFAラボラトリーズ(以下、EFA)に入社。環境問題に興味を持ったきっかけや、言葉の壁をどう乗り越えていったのかなど、気になる話を聞いてみました。
ロドリゲス・クリスティアンさん
創価大学大学院/工学研究科環境共生工学専攻(修士課程)を修了。
2021年3月にEFAに入社し、コンサルティング第2部に所属。アスベスト事前調査や環境コンサルタントの業務に従事しながら「もっと環境についての知識を広げたい」という想いを胸に、EHS監査という新たなフィールドへの挑戦をしています。
(インタビュアー(高野)のコメントを太字にしています)
◾アスベスト専門家、環境コンサルタントとして仕事をしています
──2021年の3月1日に入社をされて現在4年目ですが、今はどんなお仕事をされていますか?
現在は2つの仕事をやっています。1つ目の仕事はアスベストの専門家としての仕事です。建物の改修・解体前のアスベスト事前調査や、指定箇所のサンプリングをやっています。2つ目はバイリンガルの環境コンサルタントとしての仕事です。それに関連して最近は、EHS監査の勉強もしています。EHSというのは、環境(Environment)・衛生(Health)・安全(Safety)という意味です。
──それぞれのお仕事の割合はどれくらいでしょうか?
入社してから3年間の体感では、アスベスト調査が6割、環境コンサルティングが4割くらいです。ただし依頼ベースでバラつきがあります。2ヶ月間アスベスト調査の依頼だけ対応することもあって、その間は環境コンサルティングの仕事はやっていなかったり。ここ最近では、環境コンサルティングの仕事をやってることが多いです。
──環境コンサルティングのお仕事は、どのような内容でしょうか。
土壌汚染やPCB汚染、廃棄物、水や空気関係などの環境問題についてのコンサルティングです。たとえば「金属加工に関連した事業者が使用していたテナントの契約解除をするときに、重金属汚染の対策費用がどれくらいかかるのかを知りたい」という依頼や「土地を売るときに、この土地にどんな環境リスクがあるかを知りたい」というような依頼があります。
──お仕事の中で外国語を使うことはありますか?
環境コンサルティングの仕事では海外のお客様が多いので、英語を使うことがあります。現地調査のあとは、英語と日本語の報告書をそれぞれ作成します。同僚や先輩でも英語を話せる人がいるので、案件によっては社内での打ち合わせや準備の段階でも、英語で会話することがありますね。
◾自分で問題解決にチャレンジしたいと思い、環境について勉強を!
──EFAに入る前は何をされていたんでしょうか?
メキシコの大学を卒業後、自分の生まれた町の役場で2年くらい仕事をしていました。その後日本の大学院へ行き、環境共生工学という分野を専攻しました。そして修士課程終了後にEFAに入社しました。
──メキシコの大学では何を勉強していたんですか?
環境エンジニアになるための勉強をしていました。もともと自分の生まれた町でもいろんな環境問題があって、ずっと気になっていたんです。メキシコには環境を守るような法律はあまりなく、最近出来始めてはいるんですが、自分の周りでは環境や法律についてみんな知らなくて、問題に対して何もアクションできていなかったんです。なので自分で勉強して、問題解決にチャレンジしたいと思っていました。
──大学卒業後、町役場ではどんなお仕事をしていたんでしょうか?
環境エンジニアとして、たとえば道を作ったり水道工事で発生する汚い水の処理方法について「こういう問題があるからこの方法でやった方がいい」という話をしていましたね。そのとき、自分の生まれた町役場には環境エンジニアはいなかったので、環境に関する問題については、ほと んど私が対応していました。
──そこからどうして日本の大学院に行くことになったんでしょうか?
メキシコの大学では、水処理について卒業研究をしていました。水処理をすると汚泥(スラッジ)が出てくるのですが、この汚泥を使って、土壌のクオリティを改善して野菜を育てるための肥料にする、そんな研究です。その研究をしているときに、日本の大学と一緒にプロジェクトをすることになったんです。
──そうなんですね!それで日本に?
はい。3か月ほど日本に滞在して実験などをしていました。そのときに日本の大学の先生とも良い関係を築くことができて、大学院に招待されたんです。ただ、すぐに留学するには資金面も含めていろんな準備が出来ていなかったので、まずはメキシコに戻って働きながら考えることにしました。
──それが町役場でのお仕事ですね!
はい。その間も先生からは奨学金の案内など、とにかく「早く来て欲しい」という強めのリマインドがあって。準備が整ったところで日本に行くことを決めました。
──その先生、ロドさんに、すごい来てほしかったんですね(笑)
そうなんです(笑)大学院には2年間通って、修士論文のテーマは土壌汚染でした。最近はEFAでの仕事でも土壌汚染についての調査や報告書作成をしているので、勉強したことと仕事がとてもマッチングしています。
──大学院にいるときから、日本で働こうと思っていたんでしょうか?
思ってなかったです(笑)卒業したらメキシコに帰るつもりでいましたが、卒業前に先生や友達と「今日本にいることは、なかなか貴重な機会だから、このまま 日本で頑張ってみようか」という話をしたんです。そんな話をするうちに、日本で仕事をやりたいという気持ちが強くなり、家族にも相談してそのまま日本で就職することを決めました。
──母国ではない国で働こうと決意するのは、とても覚悟のいることですよね。
そうですね。大学院では英語で会話していたので、日本語の勉強はしていませんでした。一般的な挨拶や短い会話くらいは出来ましたが、仕事をするうえでの日本語は全然知らなかったんです。日本で仕事をやりたいと決めてから、ちゃんと勉強を始めました。
◾第一印象は”インターナショナルな会社”。英語でコミュニケーションが取れるとわかって 安心しました。
──EFAの求人はどうやって見つけたのでしょうか?
大学院には留学生の就職をサポートするオフィスがあったのですが、そこでキャリアクロスという求人広告サイトを紹介されて、その中で見つけました。自分のやりたい仕事内容ともマッチしてたし、ビジョンやミッションが明確で働く目的がしっかりあるのがいいなと感じました。
──実際に応募して、選考で印象に残ってることはありますか?
日本語がそんなに話せなかった中で、面接のときに金子さん(執行役員COO/営業部兼管理部マネージャー)や大田黒さん(コンサルティング第2部マネージャー)と英語で話すことができたので、「インターナショナルな会社だな」というのが第一印象です。
──面接は英語で話をしたんですね!
半分くらいは英語でした。日本語でのコミュニケーションが難しかったら英語を使うことも出来るとわかって、とても安心しました。
──他にはどうでしょうか?
面接をしてくれた方たちの性格が良いと感じました。最終面接では代表の亀元さんと話して、亀元さん自身が環境について色んなことをしている専門家だったので、この人と一緒に仕事がしてみたいと思いました。
──応募するときにいいと思ったことが「合ってるな、間違ってないな」と、入社意欲が高まっていったのでしょうか?
そうですね。あとは、そのときは北海道に住んでいたので、面接をオンラインで実施してくれたり、最終面接で会社に行くタイミングについて相談できたので、とても助かりました。そういうのも、入社意欲が高まった理由のひとつです。
◾想像してても身に沁みる言葉の難しさ・・・会社に相談して日本語学校へ。
──入社後に「思ってたのと違う!」というようなギャップはありましたか?
仕事についてのギャップはなかったです。もともと環境コンサルティングの経験がある中で考えていた「こういうことをやりたい」という仕事と一致していました。ギャップがあったとしたら、言葉ですね。私は日本語がネイティブじゃないというのもありますが、そもそも専門家が使う単語は難しく、英語でもスペイン語でも難しいなと感じる言葉がたくさんあるんです。
──「思ったより専門的な言葉が難しかった」というのが、ロドさんの感じたギャップということでしょうか?
うーん・・・うまく表現できないんですけど・・・もちろん最初からすごく難しいだろうなとは思ってたんですけど、実際、お客様や同僚と詳しい話をするときには、やっぱり難しいと感じるんです。
──母国語じゃない言葉で、難しい専門的な単語を使い議論するのは、やってみると難しさが身に沁みるという感じですね。
そうそう、そうなんです。
──そういった言葉の壁は、どうやって乗り越えてきたのでしょうか?
2年程前に会社がサポートしてくれて、日本語の学校に行きました。全部で1年半くらい通いましたね。最初の学校は土曜日の午前中に3時間くらい勉強していたので、ちょっときつかったです(笑)なのでその後、平日夜の学校に変えてもらいました。
──自分から学校に行きたいと相談したんでしょうか?
はい。とにかく自分1人で仕事ができるようになりたかったんです。シンプルな指定箇所のサンプリングは作業としては自分でできても、お客様からの「こういう場合はどうしたらいいですか」という相談や「報告書や請求書の提出がいつになるのか」という話になると言葉が壁となって対応しきれなくて。それが悔しくて、ビジネス日本語が話せるようになりたい、勉強したいという想いを会社に相談しました。
◾『やりたいことに挑戦できる』『チームワークがある』のが、EFAのいいところ
──EFAのいいところを教えてください!
やりたいことがあったら先輩や上司に話して「じゃあやってみよう!」となるところです。日本語を勉強したかったときも、相談して「OK!じゃあ頑張ろう!」って感じで学校に通うことが出来たし、まわりの人も応援してくれました。
──他にもありますか?
メンバーとの仕事がしやすいです。わからないことを聞けば、ていねいに説明してくれます。もちろん日本語も私が理解できるように話してくれるので助かります。あとは誰かがとても忙しいときには、他のメンバーがサポートに入ったり、助け合って仕事をしています。
──コミュニケーションをみんなで取ってるってことですね!
そうですね。チームワークがあります!
──逆に「ここは改善してほしい」というところはありますか?
環境コンサルティングの仕事では残業があることは仕方ないのですが、少しずつでも減るようにしていきたいです。お客様の都合に合わせる必要があるため、難しい部分もありますが、会社としても残業は減らしていきたいという方針ですので、業務効率改善だったり人員配置の工夫で実現していければと思っています。
──頻繁に出張に行っていますが、それはどう思いますか?
土壌や空気を調べるにはその土地に行くしかないので、環境コンサルティングに出張が多いのは当たり前なんです。私は旅行が好きなので仕事で色んな土地にいけることは、むしろいいことです。オフィスだけじゃなくて外にも行ける、私にとってはそのバランスがちょうどいいですね。
論点にフォーカスしたコミュニケーションを取りながら仕事をしています。
◾EFAに向いてるのは、チャレンジ精神のある人
──EFAに向いてるのは、どんな人だと思いますか?
チャレンジ精神がある人です。もともとアスベストのことを知ってる人は、そんなにいないと思うので「わからないから調べよう!」と自分で興味を持って取り組める人には、向いてると思います。
──逆に向いてないのは、どんな人でしょうか?
環境コンサルティングの仕事で言えば現地の状況確認が大事なので、ずっとオフィスに座っていたい人は向いてないですね。
──必ず現場での仕事がありますからね。
はい。来週も調査がありますが名古屋に出張です。調査道具もありますし、今回は2人で行くので車で行くんですよ。
──名古屋まで車で行くと、どれくらいかかるんですか?
6時間くらいかかります(笑)交代で運転するの がベストですが、実は私、運転免許を持っていないので・・・しっかり休憩時間を取りながら運転してもらいます。
──免許持っていないんですね!なんだか意外です。
そうなんです。毎年「今年こそ取りたい」とは思っているんですけど、なかなか教習所に通えるタイミングがなくて取れていないです。
──最後に今後の目標を聞こうと思っていたんですが、やっぱり免許取得でしょうか?
それもありますが、一番の目標はEHSのコンサルタントになることです。資格を取って、色んな経験をして、知識を広げたいです。
──ロドさんは新しいことに挑戦することが好きなんですね。
好きというより面白いと感じています。環境について興味があって、いろんなこと知りたい、調べたいっていう気持ちが強いんです。EHSについては、コンサルティング第2部のチームとしての新しいフィールドへの挑戦でもあるので、やっぱりEFAではチャレンジする気持ちが大切だと思います。
ロドリゲスさんへのインタビューはこれで終わりです。
「環境についてもっと知識を広げて、自分の大切な人を守っていきたい」と話してくれたロドさん。そ の想いを胸に新しいことへチャレンジし、今後の活躍の幅を広げていってください!
EFAラボラトリーズでは、「環境に関わる仕事がしたい」「新しいことに興味を持って挑戦したい」という思いをもつ仲間を探しています。
興味がある方は以下のボタンをクリックして募集要項をご覧ください。
インタビュアー:高野和音
2023年3月にEFAに入社。管理部に所属。
今後の採用活動を担っていくため、各部署の仕事を知るべくインタビューを実施。
EFAへの応募を検討してる皆様と同じ目線で、気になる質問を社員にぶつけてまいります!
インタビュー実施日:2024年5月13日